NCSIMULのエラーが起動時に発生する2

【現象】
ALPHACAM起動時に「コマンドラインを実行しています」のメッセージあたりでウィンドウがクラッシュして、起動ができない。(※エラー画面は出ていない)


この場合、どこでクラッシュしているかの目星をつけるために下記のファイルを確認します。
C:\Users[ユーザーアカウント名]\AppData\Local\Hexagon\ALPHACAM\Alphacam 202*.*.log
(※「*」の部分には該当するバージョンの数字が入ります)

テキストエディタで開き、末尾を確認すると実行しようとしているファイル[DLL]や[VBA]ファイルが確認できます。
仮に[LoadAddIn~]が出る前のライセンス情報の所で止まっていた場合、[LoadAddIn~]の一番最初にくるファイルが[LoadAddIn AddIn=acamncsimul.dll;Type=64bitDLL]
となるため、[acamncsimul.dll]が問題となっているだろうと目星が付けられます。

そこで、
[C:\Program Files\Hexagon\ALPHACAM 202*\Add-Ins\AcamNCSimul]のフォルダを一時的にデスクトップにでも移動し、ALPHACAMの起動を試します。このDLLがなくなることでエラーは出ますが、起動できるようになります。

ここまで確認出来たら、下記ページを実行します。
https://alphacam.jp/archives/1630
その後、[AcamNCSimul]フォルダを元の場所に戻せば問題が解決します。


【補足】

①ロードしようとして、ロード前の何かが原因でクラッシュしている
⇒[LoadAddIn~]が記述されない。

②ロード中の何かが原因でクラッシュしている
⇒[LoadAddIn~]が記述される。

上記2パターンがあるため、[LoadAddIn~]の記述されていないファイルと、記述されていた場合は末尾から数ファイルはクラッシュの原因である可能性があります。

ですので、末尾から一つずつ対象ファイルを外してみて、どこで解消されるかを調べる必要があります。




工具経路計算に失敗しました

3D加工時において下記画面が表示され、工具経路が作成できない場合があります。

その場合は下記を確認後、修正をしてください。

Windowsアカウント(ユーザー名)に、日本語などの2バイト文字、㈱や①などの機種依存文字があるとエラーが発生します。Windowsアカウント(ユーザー名)をアルファベット半角と半角数字のみに変更してください。




USBキー(ドングル)の切替方法

1.切替えをしたいUSBキー(ドングル)をパソコンに差します。

2.[サーバー]>[スタンドアロンの検索]を実行します。

3.右側のリストから、USBキー(ドングル)に合致するロックコードを選択し、[アクティブなサーバーを変更]を実行します。

※ウインドウ下部に[複数サーバーコード]と表示されている場合は、USBキー(ドングル)に適合するサーバーコードへ変更してください。

4.[ライセンスのインストール]を実行します。

5.ロックコードに適合したサーバーコードを入力して、ライセンスのインストールを行います。
●[ライセンスファイルを要求]…インターネットから自動でダウンロードします。
●[ライセンスファイルを使用]…ライセンスファイルを選択します。
[次へ]を押していき、画面を進めます。

ライセンスのインストールが完了すると上記画面が表示されます。




これは教育用ALPHACAMファイルです。

ALPHACAMの起動時に
「これは教育用ALPHACAMファイルです。商用版で開くことはできません。」
というメッセージが出てしまう場合は、下記の対応をしてください。

C:\ユーザー\ユーザー名\AppData\Local\Hexagon\ALPHACAM

上記の[ALPHACAM]フォルダを[ALPHACAMリネーム]とフォルダ名を変更してください。これで再起動後は、メッセージが出なくなります。
([ALPHACAMリネーム]以外のフォルダ名でも構いません。)

再起動後は、新しい[ALPHACAM]フォルダが作成されます。こちらはそのまま保存しておいてください。

このメッセージが出た原因は、サーバーコード1111-1111…のホームワークエディションのライセンスをインストールしてしまった為だと考えられます。




保存ファイルのサイズがゼロになる

ネットワークドライブに保存するとき、ALPHACAMファイルのサイズが0バイトになり、内容が失われる現象が発生する場合があります。

対処方法は下記となります。
リボンバー|ホーム|環境設定|一般設定|ファイルオプション|を開きます。

[ALPHACAMファイルを開いたときロックする]のチェックをオフにします。

【注意事項】
このチェックをオフにすると、他のユーザからも同じALPHACAMファイルを開くことができるようになります。使用者Aと使用者Bがそれぞれ別のコンピュータから同時に同じファイルを開き、修正を行ったとします。使用者Aが先に保存し、使用者Bが後で保存すると、使用者Bのデータだけが残り、使用者Aが行った修正は失われます。(最後に保存したデータだけが残ります。)




ノコ加工 ネスティング(垂直+傾斜)

材料(20mm)の上面を[Z20]、下面を[Z0]として設定しています。

地平面にシート形状(材料)を作図する。

加工する部材のパーツ形状を用意する。
※シート形状から離して配置してください。

パーツ形状にノコギリ加工の工程(パス)を作成する。
※この時、丸ノコがシート形状に重なるとエラーが発生します。

直径300mmの丸ノコでの加工を前提として設定していきます。
[リボンバー|加工|ノコギリ加工]を以下のように設定します。
素材上面を[20]、最終深さ[0]として設定します。
他、通常の設定をしておきます。(傾斜ノコもOK)

続いて[リボンバー|ネスティング|新規ネストリスト]を開きます。

ネスティング|ネストリスト|設定|一般|より
[Vero ネスティング]、[工具経路と含まれる形状]、[シート底面][0]と設定します。

ネスティング|ネストリスト|設定|オプション|より
[パス間の最小隙間]を[0]と設定します。

ネスティング|ネストリスト|設定|拡張オプション|より
[ノコギリ切断最適化]にチェックを入れておきます。

[OK]で設定を完了します。

[画面からシートを追加]から材料の形状を選択します。

[ネスト]をクリックし、計算を開始します。

ネスティング最適化が完了し、無駄のないノコ切断のパスが出来ました。




ライセンスファイル認証方法

ライセンスファイル認証方法のページは下記に移動しました。
https://alphacam.jp/activation




バックアップ・新PCへのデータ移管について

ALPHACAMを新しいパソコンへインストールし、環境データを移管する際は、下記のフォルダを保存してください。

Cドライブ >ALPHACAM >[LICOMDAT][LICOMDIR]
(上記にて表示されない場合は、Cドライブを[ LICOM ]にて検索してください。)

通常は[LICOMDAT]に工具・ポストのファイル、[LICOMDIR]にカスタマイズ等のファイルが保存されています。

※新しいパソコンのALPHACAMフォルダへコピーする際は、ポスト及び工具ファイル等、必要なもののみ上書きしてください。まとめて [LICOMDAT]と[LICOMDIR]を上書きすると不具合が発生する可能性があります。

※古いPCから新しいPCへコピーする場合、C:\ALPHACAM\LICOMDIR\VBMacros\StartUp のフォルダにあるファイルをコピーしないでください。


問題が発生するのは32ビットのVBAマクロが64ビットのALPHACAMで動作するように修正されていない場合です。

backup_01

Alphacamファイル(.ard .amd .ald等)は、任意の場所に保存してあると思いますので、必要に応じてバックアップしてください。




macOS上のWindowsでの不具合

1.インストール中に不具合が表示されます。「エラーを無視して続行」を選択するとインストールが進行します。ただし、不完全な状態でのインストールとなります。

2.ALPHACAMを立ち上げたとき、3つのエラーが表示されます。ただし、画像の赤枠に表示されているファイルを全てSysMacroフォルダの外に移動させれば、このエラーは表示されなくなります。

3.工具経路が正しく表示されません。下図は等高線荒加工の工具経路ですが、一部のパスしか表示されていません。また、表示されている工具経路も途切れ途切れとなってしまいます。

下図は、Windowsパソコンでの正常な表示

その他にも様々な障害が確認されていますので、標準のWindows OS パソコンへのインストールを推奨いたします。パソコン必要・推奨スペックは下記リンクをご参照ください。https://alphacam.jp/pc




Windows11でUSBキーが認識されない

Windows11のセキュリティエラーで、USBキーが認識されない現象が起こる事があります。

対応策としては、Windowsセキュリティ|デバイスセキュリティ からコア分離設定内の「メモリの整合性」をオフにすると認識されるようになります。